糖鎖サプリメントの可能性について

糖鎖は、生物において、遺伝子つまりDNAやRNAと、アミノ酸が鎖のように繋がったタンパク質に続く第三の鎖とも言われています。

主にタンパク質や脂質に結合した形で発現しており、細胞間の情報交換や情報伝達、自己と異物を識別する免疫反応に関わっていることが分かっています。

少し具体例を挙げると、精子が卵子を認識して受精できるのもこのおかげですし、血液型を決めているのもこの糖の鎖によります。

ですが、まだまだ未知の部分が多く、これからの可能性を秘めた分野です。

DNAやRNAは遺伝子ですから基本的には同じものを複製することで形作られると分かっていますし、そこにある遺伝情報をもとにアミノ酸配列が決められ、タンパク質が形作られることも今では相当程度に知られています。

ですが糖鎖はまだ分からないことだらけです。

DNAやRNAが4種類の核酸から、そしてタンパク質が20種類のアミノ酸からなっているように、糖鎖は8種類の単糖からなっていることが分かっていますが、細胞は何に基づいてその並び方を決めているのかとか、その並び方によってどんな働きが生じているのかといったことはほとんど判明していません。

ですが健康上極めて重要な働きを担っていることはほぼ間違いなさそうですから、今の私たちにできることとしては、8種類の単糖をバランスよくしっかりと摂取することに尽きるでしょう。

いずれ、もっと詳しいことが判明する日を期待したいものです。